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新型MINI F56の製品開発に着手します。《アーカイブ記事》

2020.5.8

(この記事は2014/4/29に投稿された記事のアーカイブになります)

本日の夕方、いよいよ弊社にも新型のF56クーパーS(6MT)が入庫して来ました。これから各パーツの開発を進める下準備のため簡単に確認してみました。

ウエイト測定ではご覧の結果。右ハンドルの車両なのでフロントは少し右側に偏ってますがリアは均等です。ちなみに車重はカタログ上のスペックでは1240kgで弊社のコンプリートカー“G156RS”モデルが同条件での計測で約1170kgです。

エンジン下はアンダーカバーで全てが覆われてますが外すとこんな感じ。エンジンの向きが後方排気となり、かなり低い位置でエンジンが搭載されていることがわかります。2枚目の写真は、ちょっとわかりづらいですがタービンを冷却する目的で取り付けられていると思われるダクト。このダクト上部の内側にタービン本体がいるため現物は下から覗いても確認することは出来ません。また、画像には写っていませんがインタークーラーのコアは厚みを増したうえで外部からのエアフローも改善されているため効率は良さそうです。

サスペンション周りではフロントはストラット構造ですがタイヤとダンパーのクリアランスが非常に厳しく、リアはスプリング別体構造のため車高調の開発はスペースとの戦いになりそうです。ついでにアライメントも計測してみましたが、R56同様フロントのトー角はほぼゼロでリアのキャンバー角がついているため、クイックながらもリアは粘る安定思考のハンドリングだと思います。参考までにライドハイトはフェンダーまで約660ミリでした。

アッパーマウントは最近のBMWの流れを感じる構造です。

メインコンピューターはバッテリーの隣についています。時間の都合で取り外すまではしていませんがテクニカルデータによるとエンジン制御はMEVD17.2.3とのこと。R56LCIの最終型がMEVD17.2.7ですので搭載されている石は同じものだと思われます。

本日のところはここまでですが、これから順番に理解しながら皆様に喜んで頂けるような製品開発をを進めて参りますのでご期待ください。

開発には欠かすことの出来ないテスター類は問題なく認識してくれました。各センサーの実測データもこれまで以上に細かく把握できそうです。

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