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【開発情報】4×4 Style-UP カスタム

2019.7.26

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F60シリーズのカスタムの方向性は…

2017年にF60型へとモデルチェンジした「クロスオーバー(COUNTRYMAN)」。R60シリーズに比べ大幅にサイズアップしての登場となり、当社でもそのカスタムの方向性ついては検討を重ねてきました。発表当時、ディーゼル・エンジンだけのラインナップでしたので、当初よりオフロード系の方向性を模索していましたが、当時は当社として納得のできる仕上がりでの製品展開を実現できる生産工場との関係がなかったので諦めていました。

そして2年の月日が経ち、ようやく自信を持って皆様のお手元に届けられるパッケージでの製品開発がスタートしました。

トレンドとなったアゲ系カスタム

クルマの車高を上げる“アゲ系”いわゆるリフトアップ・カスタムは、以前よりクロカンSUVを中心に人気のカスタム・メニューとなっていましたが、キャンプブームなどの影響もあり、今では軽自動車を始め、あらゆるジャンルの車両でも定番のカスタムとして定着しています。

このリフトアップを実現する方法は車両の構造により異なりますが、New MINI F60クロスオーバーでは、スペーサー・ブロックをボディとサスペンション・アッパーマウントとの間に挟む事で、そのスペーサーの厚み分をリフトアップさせることが可能です。しかし、闇雲に挟むスペーサーを作れば良いという事ではなく、そこはやはりサスペンションです。走りに直結する重要な部分ですので、ダンパーはもちろん、ドライブシャフトの角度やスタビライザーとの位置関係、ブレーキ周りなどの構造をも考えた慎重な設計が必要です。

また、車検にまつわる保安基準適合の範囲についても考える必要があります。
現在の規則では、車高に関する部分で上下各40ミリの範囲を限度に車検証の記載変更の必要がない形となっていますので、その観点から見ると一般的には40ミリというのが、通常カスタムとしての最大上げ幅ということになります。

新開発のリフトアップ・キット

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試作品となりますので表面の着色処理がされていませんが、こちらが当社で開発したフロント側のスペーサー・ブロック(38mm)です。特別な工夫としては、通常は純正のアッパーマウントと車両ボディの間に挟む際にロングボルトで固定する(ホイール・スペーサーと同じ固定方法)のですが、当社のスペーサー・ブロックでは、それが一つの部品として機能しており、アッパーマウントとスペーサー・ブロック、スペーサー・ブロックと車両ボディといった具合で独立した固定を行える設計となっています。これにより、固定を延長したボルト強度だけに頼ることなく、サスペンションの確実な固定を実現しました。

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上面から見るとこのような感じで、スペーサー・ブロック側から純正アッパーマウントの固定を純正同等の強度ボルトでしっかり取り付けられる構造となっています。車両側とスペーサー・ブロックとの固定には純正ボルトを使用します。

リア側も当初はブロック式でのリフトアップを検討していましたが、5名乗車でしっかり荷物も積んでの利用も想定されるF60を、リフトアップした状態でも妥協のない乗り味にすることに拘り、最終的には専用アップ・スプリングと専用ダンパーを開発することでその課題をクリアすることにしました。そこで今回タッグを組んだのが日本が誇る「KYB」です。ご存知「KYB」と言えば、多くのメーカーの純正ダンパーを手がける有力ブランドで、この手の製品でのその品質と性能は折り紙つき。純正同等形状かつ、リフトアップ対応の専用ロングダンパーが完成致しました。

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今回のKYBとのコラボの証として、製品にはKYBとGIOMICとのダブルネームを打刻しています。

完成したリフトアップ・スタイル

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完全ノーマル車両にリフトアップ・キットを装着した状態がこちら。前後とも保安基準をクリアする範囲でのリフトアップ・スタイルを実現し、それでいて重心が上がったことによる弊害のない、MINIらしい安定した走行性能を発揮。高速道路でのハイスピード、ロングドライブでも全く不安のないドライビングを実感いただけます。

アゲ系カスタムが更にキマるアイテム

新開発のリフトアップ・キットだけでも十分なスタイル・アップは図れますが、MINI専門のカスタムブランドとして、この方向性でのさらなる展開を目指すオーナーに向けて、4×4カスタムではリフトアップと共に定番のバンパー・ガードの開発も並行して行っています。

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まずはフロント側ですが、バンパーガードというと無骨でゴツい印象になると思いますが、当社のエアロ・ボディ・キットのデザイン・コンセプトにも通じるMINI F60のキャラクターに合わせたサイズ感でバンパーの形状に沿うようなデザインで仕上げています。

画像の装着車両はクーパーSDですが、JCWにも対応。最近では、ほぼ純正装着となった「P.D.C(パークトロニック)」にも対応するよう設計されています。バーの雰囲気をご確認頂くための仕上げ塗装前の状態ですが、製品版では防錆、耐候性に優れた特殊な塗装を施したガンメタリックになる予定です。この画像では装着していませんが、もちろんバーエンドのキャップも付属します。

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真正面からのビジュアルはこのイメージです。バンパーのデザインに合わせたアール角と曲げ位置はとても綺麗な仕上がりになっています。純正バンパー比で約15mm下方に設置されるため、リフトアップ無しのノーマル車高の場合でも、フロントにリップスポイラーを装着したような安定感のあるルックスになります。

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そして、リア側のバンパー・ガードも同時に開発を進めています。デザインのコンセプトはフロントと同じで、装着していることが普通に見える自然なルックスを表現しています。こちらもJCWバンパー、及び「P.D.C(パークトロニック)」に対応。大径マフラー・テール・エンド装着車でもご利用いただけるようにクリアランスを確保しています。

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真横からはビジュアルはこのイメージです。専用のブラケットを介しての取り付けとなっておりますので、バー本体の脱着はスムーズに行えるような設計となっています。

また、フロント側では前後方向に、リア側では左右方向にそれぞれ位置決めをアジャスト出来るようなブラケット設計となっておりますので、当社製以外のパーツをご使用中の方でも範囲内であれば、このバンパーガードとの同時装着が可能となります。

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ということで、当社ではF60シリーズのカスタムの提案として、この夏アゲ系パーツのリリースを予定しています。このスタイルを見てグッときたF60オーナーの皆さん、正式リリースの発表を是非お楽しみに!

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