fbpx

問題解決《アーカイブ記事》

2020.5.14

(この記事は2009/12/24 に投稿された記事のアーカイブになります)

メリークリスマス!!早いもので今年も残すところあと僅かとなりましたね。私どもは、引き続きグランドオープンに向けて準備をしていますよ。

さて、毎年この時期になるとやり残したことばかりという事に気づいて焦りますが、夏前より約半年間も悩まされていたある問題にようやく終止符が打てました。その問題とは…スポーツキャタライザー交換によるエンジンチェックランプの点灯です。これは、R56シリーズにてより強化された“DME”の自己診断機能のによるもので、あらかじめメーカーがプログラム上で指定した標準規定値より外れたものをカウントして、一定のカウント数になるとエラーとなりエンジンチェックランプを点灯するという仕組みのものです。これらはキャタライザー交換に限らず何らかのチューニングを施す際には頭に入れておかなくてはいけない問題であり、チューニングパーツの開発に多大な時間がかかる原因でもあります。さらに悩ましいことに“DME”にインストールされたプログラムのバージョンにより、エラーカウントとなる実測値やカウント数にもバラつきがある為、多くのテストが必須となります。

もちろん弊社でもキャタライザーを開発する段階でのテストで、この問題には気づいていましたので様々な手法での対策を施してはありますが、先程も書いたように車両個体毎のプログラムバージョンの影響により、実際には一部のプログラムにおいてチェックランプが点灯してしまうという事が発生しておりました。また、エンジンチェックランプについても重要度に応じて様々なランクがあり、場合によってはセーフモード(エンジン出力を大幅に抑制する緊急モードです。)に切り替わってしまうこともありますが、幸いキャタライザーの浄化効率の低下(あくまでもメーカーが基準とする純正キャタライザーでの浄化性能。実際にはラムダ及びラムダモニターセンサーからの実測値より理論的に算出されます為、本来の排気ガス浄化性能とは異なります。)を示す点灯の場合には、走行には支障が出るものでないことは確認しております。しかしながら、エンジンを始動させる度に警告があるのは精神的に良くないとの声もあり解決策を考えていました。

そして、完成したのが写真あるこのユニットです。特徴は、ラムダ及びラムダモニターセンサー等全ての純正のシステムを生かしたまま使用出来るようにしてある点で、基盤からプログラムまで全てが新開発の専用設計品です。これにより他のシステムへの弊害をなくし、今回のエンジンチェックランプの点灯原因であるキャタライザー診断機能部分を中心に制御することが可能となりました。簡単な仕組みの説明としては、ノーマルキャタライザー時の診断アルゴリズムを解析して、スポーツキャタライザー装着後の実測値よりエラーとなりうる数値のみを正規の数値に置き換えるというものです。この制御に行きつくまで、機械式や電子式問わず様々な方法をテストしましたが上手くいかずに多くの時間も費やしましたが、ようやく納得のいくものがリリース出来たことを嬉しく思います。最近流行りのスポーツキャタライザー取付けによりエンジンチェックランプ点灯に悩まされている方は、是非このユニットをお試しください。制御幅の可変ダイヤルも設けてありますので理論的にはBMWミニに限らず、様々な車種での制御が可能となるはずです。機会があれば試してみたいですね。

*ラムダセンサーコントローラー [LSC01R] ¥19,800 TAXin
*参考取付時間 約45分
(※注:但し、“DME”のプログラムバージョンによる影響もあり100%の性能保証をするものではありませんのでご了承ください。)

Log in with your credentials

Forgot your details?