(この記事は2010/3/5 に投稿された記事のアーカイブになります)
前より開発を進めてきた“マフラー”ですが、R56クーパーS用の試作品が出来上がり、本日よりストリートテストを開始しました。製作を依頼したのは“R56テストカー”や“ワンオフマフラー”でお世話になっているマフラー職人の森川さんです。いつも無理難題を要求するのですが、毎回想像を上回る程のクオリティーで作って頂けるので、本当に信頼がおける職人さんで個人的にもお気に入りです。
さて、今回製作を頂いた“マフラー”は純正の中間パイプを生かしたまま途中よりカットして取付けを行うという、いわゆる“差し込み式”のものです。これにより“コスト”と“音量”を抑えて“音質”のみを変化させるということが可能となりました。とはいえ、当然、機能パーツとして“排気効率”を重視しての基本設計を行なっておりますので、音質変化だけの“ドレスアップパーツ”とは一線を画する仕上がりとなっております。
主なスペックを簡単お伝えしますと…ノーマルの中間パイプとのマッチングを考え、メインパイプ径は60パイに設定。“サイレンサー”に向けて手曲げによる美しいラインを描きながらY字型に2本に分かれ、その部分より50パイへと絞られています。また“サイレンサー”内部は、別れた2本ともが並列に抜ける“ストレート構造”を採用しており、全体をとおして“排気干渉”や“排気抵抗”を考慮しての設計となっています。ちなみに“サイレンサー部”も全て職人による手作りで製作されている為“サイズ”及び“形状”から“消音材”にも拘り完成しました。
素材は“マフラーステー”及び“サイレンサー”を含む全ての部分に“チタン”を採用し、重量を純正マフラーの3分の1程度に抑えることに成功しました。また、出口部分のは贅沢にも“カーボン素材”の巻きつけを行い、迫力と共にルックスの渋さを表現しました。さらに、この出口部分には“スライド構造”を採用しておりますので、お好みに応じて“バンパー”からの出具合をユーザー様でも簡単に調整して頂けます。
そして、皆様が最も気になるであろう“サウンド”については、アイドリング時はマフラー交換をしたことさえ気付かれない程の“音量”ですが“音質”はしっかりと調律され、不快なパルス音やこもり音もなくノーマルより少し低音が強調された感じとなります。そして、エンジン回転をあげて“ブースト”が立ち上がると音質は変化し、『パァァーン』といった乾いた排気音を上手く表現出来たと自負しております。
商品としてリリースするまでには、まだまだ検討しなくてはいけない要素や試してみたい事が山積しておりますが、妥協することなく着実に仕上げを行いたいと思いますので、ご期待下さい!!