(この記事は2014/5/27に投稿された記事のアーカイブになります)
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ゴールデンウィーク明けの話にはなりますが新型MINI F56のブレーキ周りの寸法確認を行いました。基本システムはこれまでのRシリーズと違いはありませんが、キャリパーボディはより薄い形状になり全体的に狭くなった足回りとのクリアランスを確保しているようです。また、キャリパーボディの変更に伴い、ブレーキホースも新規形状となっていました。
実際の車両確認前は最近主流のパッド一体式かも…と考えていたパッドセンサーについては、センサー形状は従来どおりで車両側のカプラーのみ違う形状でした。パッド一体式ですと製造工程で色々と難が生じるのでこれにはホッとしました。
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パッドは一見すると画像手前のRシリーズのそれに似ているようですが、前後とも形状は異なりフロントパッドには押さえ用の金具が取付けられています。アフターメーカーとしてパッドを製作する上では、部品構成が増える事で少しの手間がかかる悩ましい部分ですね。
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前後のローターサイズも計測しました。フロントがベンチレーテッドでリアはシングルという流れは変わらず、ハブサイズの変更に伴いハブ面のサイズが変更されています。
今回のデータ取りでは、弊社でRシリーズ用にラインナップを行っているブレーキシステムについて、取付けブラケット等の新規開発品を用意する必要はありますが、新型のF56でも大きな設計変更なく適合がとれる確認までは検証出来ました。ただし、ホイールとのマッチングの課題は残るため、ブレーキシステムと共存が可能なホイール設計を煮詰める必要がありそうです。
そして、それにはサスペンションとの共存課題が発生しますので、結局のところ足回り全体での開発設計にしばらくは頭を悩ますことになりそうな予感。7月頃には試作状態でも皆様にお披露目出来ることを目指して頑張ってまいります。