(この記事は2013/10/3に投稿された記事のアーカイブになります)
今週の月曜日、年末に開催されるタイムアタックに向けて、富士スピードウェイにて再びテスト走行を行って来ました。
前回より課題となっていたクーリング対策については、以前にプロトタイプとして製作したインタークーラーとオイルクーラーの一体式タイプを再度持ち出しテストすることにしました。テスト方法としては、インタークーラー前と後のそれぞれに吸気温度と圧力を計測するセンサーを設置してその差異より冷却と圧損をデータロガーで記録するというものです。
また、前回のテスト時に現地で変更したバネレートとアライメントセットに合わせて今回はダンパーのセッティングも変更。ドライバーを務めて頂いているエンドレス所属の村田信博選手が協力のもと、ZEAL製FUNCTIONダンパーのストロークや減衰設定なども仕様変更が施されました。
で、その結果。
ブースト関連の課題がまだ残る中で一先ずタイムは1秒4のアップ。採取したデータも非常に興味深いものでMINIのチューニングについて、またひとつ理解を深めることが出来てました。こうしたトライを積み重ねながら今後の製品開発や皆様へのアドバイスに生かしていこうと思います。
ちなみにボクたちがテストで使用するAIM製のデータロガーでは、今回のようにエンジンの状態や車両状況を記録するだけでなく、いかに速く走る事が出来るかをドライバーとともに分析することを目的とした様々な角度からの数値化を行うことが出来ます。
中でも単純で面白いのは画像にある理論ベストリザルトの表示。これはアタックラップの中からコース上に任意で区間分けしたその区間タイムを算出して、仮に全てをベストでつないだ場合のラップタイムを計算するというもの。この算出をもとにボクたちは今の車両仕様での理論的な限界というのがわかります。そして、ドライバーはラップ毎の何処が速くて何処が遅くなったか、自分の走り方を分析出来ます。面白いですよね♪