約1年間の開発期間を経て、F54及びF60専用タワーバーがいよいよ完成しました。ジオミックでも特に人気の高いパーツカテゴリーであるボディ補強系ということで、レイアウトや構造などをしっかり、そしてじっくりと煮詰めて仕上げています。
ボディ補強の必要性
New MINIに限らず、昨今の自動車の性能を語るうえで要とされるモノコック・ボディは、サスペンションからの入力を直接受けるサブフレームが締結され、その強度と入力の分散により乗り味が変化します。特にストラット方式を採用するNew MINIでは、モノコック・ボディ自身がサスペンションの取付け部分を兼ねているため、その重要性は言わずとしてご理解いただけると思います。
ただし、自動車開発の現場では、その強度とは相反するコストとのバランスで採用部品や構造採用が判断されており、全ての使用用途を賄う状態であるとは言い難いのは致し方ない現状と言えるでしょう。特にONEからJCWに至るまでのパフォーマンスの異なるグレード・ラインナップを用意するNew MINIでは、その影響はより多く感じることになる部分かもしれません。
そこでカスタム分野を専門にする私たちとしては、カスタムの基本とも言えるローダウンやホイールのインチアップ、タイヤ幅の変更、エンジン出力のパフォーマンス・アップを目指すオーナーの皆さまに向けて、サスペンション機能を活かし切るボディ・パッケージへのアップデートを実現する補強系パーツを積極的にラインナップしています。
補強の理にかなったレイアウトを実現
今回のタワーバーの特徴は、何と言っても左右をつなぐ本体のバー。そのレイアウトです。初めてF54・F60のボンネットを開けた際に、F56の様にバーを通すスペースが取れない状況を確認してどうすべきかを悩みましたが、バルクヘッド側からであれば真っ直ぐに通すことでより高い補強効果を実現しました。
F56系に比べてもワイドボディ、且つ4WDの設定もありNew MINIの中でも重量級のボディをしっかりと支える構造を生み出すことが出来ました。
真横からのアングルでは、そのレイアウトが良く確認いただけると思います。
参考までにこちらが、F56系のレイアウトです。ストラット取付け中心を狙った曲げのレイアウトで振動の抑制を行なっています。
そして、こちらはF60専用品を装着した状態の画像。実はF54とは基本的なモノコック構造が同じため、当社製品でもボディ側のタワーバー・ブラケットの共通化(注:本体バーのみがF54用とF60用で異なります。)を図ることでコストダウンを実現。純正で装着される補強バーとも共存出来る構造ですので、しっかりとした効果を体感いただけます。
当社のタワーバー・シリーズでは、全ての製品で厳選されたアルミ材からのCNCによる総削り出し加工を施した、強度あるモノブロック構造のブラケットを採用しています。また、削り出しの際に付く加工痕(ツールマーク)をあえて残し、無骨ながらに高級感のある表面仕上げを行なっています。
正式リリースは2月中旬を予定
製品の量産工程はすでに完了しており、現在は出荷に伴うパッケージングと取付説明書の制作を行なっていますので、全国出荷は2月の中旬を予定。ご興味のある方は、ぜひお近くのジオミック製品取扱い店舗に出荷状況の確認をしてみてください。
なお、パッケージングの必要のない方向けて、当社技術サポート拠点でもあるジオミック・テクニカル・ファクトリー(愛知県岡崎市)では本日より本製品の事前リリースを行っております。直接お越しになれる方で『誰よりも早く欲しい!』という方は是非そちらもご検討ください。
【製品情報】
・製品名:パフォーマンス・タワーバー for F54
・商品コード:33401
・希望小売価格:¥58,500(税別)
・製品名:パフォーマンス・タワーバー for F60
・商品コード:33501
・希望小売価格:¥58,500(税別)