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JCW専用「エアロ・ボディ・キット」を開発中です。

2018.2.16

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昨年末より、F56JCW専用の「エアロ・ボディ・キット」の開発を行っています。
最近の当社の主流でR60クロスオーバー用やF54クラブマン用でも採用している「エクスステンション式」のスポイラーキットで、今回はその開発の状況をご紹介いたします。

エクステンション式とは?

Aero Body kits for F56

通常のボディキットは、画像のF56のように純正バンパーを外して交換することを前提としておりますが、エクステンション式では純正バンパーにプラスして取付ける構造となっています。バンパー交換では、大胆なデザイン変更が出来るのが特徴ですが、塗装や取付け関わる作業コストが相応に高くなることや、外した純正バンパーの処理も「保管しておく」か「廃棄する」かで悩んだりと簡単には手が出しにくいカスタムパーツであることは事実です。

それにくらべてエクステンション式であれば、純正バンパーに簡単に取付けを行い、手軽にスタイルアップをはかることが出来るといえます。

クレイモデルでの造形

当社ではデザイン造形に「クレイ」といわれる工業用の特殊な粘土材を用いたモデリングを行なっています。
小さなパーツや量産が機械加工の製品では、3DCADや3Dプリンターを使用することもありますが、ノーマルボディとの全体のバランス感覚が必要なボディキットの開発には、1/1スケールで確認出来るクレイを使ったモデリングが最良であると考えています。
作業は「定盤」と言われる分厚い鉄板の上に車両を乗せて進められます。

最初のセッティング(基準位置出し)は特に重要で、定盤面を基準に水平器や定規などを使いながら車両をジャッキで微調整して各基準値に合わせていきます。
そうすることで、画像のようなポインターを使用して各部分のポイントを全て座標上の数値データで示すことが可能となります。

そして、座標での数値データを管理することで、前後左右での差やノーマルボディとの関係性のバランス調整が正確に行えるようになります。人間の目で見た感覚だけでなく、細かな数値も用いることで、新たに生みだすデザインスタイルに理論が付け加えられます。

面と面に矛盾が出ないよう職人さんの正確な手により、私たちのイメージする造形が実際の形となり仕上げられていきます。ミリ単位よりも細かい数値での調整を行いながら、デザインを整えて仕上げていきます。また、取付けのためのステーの設定や固定の方法も検討しながら作業を進めます。

最後の行程は、全体に対しての角部分のR(アール)取り作業です。ここでも最終的にイメージするスタイルを狙い、場所に応じてR(アール)の大きさを変えて造形を行なっていきます。

リアウイングも同時開発中

今回の開発プロジェクトでは、GTスタイルのリアウイングも同時に開発を行っています。純正のルーフカバーを外して交換する構造で開発を進めていますので、こちらはJCWだけでなく、クーパーSやONEでも装着が可能です。

それぞれの製品の完成をお楽しみに!

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