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GIOMICパフォーマンスブッシュ《アーカイブ記事》

2020.5.14

(この記事は2010/1/29 に投稿された記事のアーカイブになります)

商号変更に伴い、一時休止しておりました『MINIガーデン』がプロデュースする機能パーツブランド“GIOMIC”(※旧ZEUSパーツ)のWEBサイトがオープンしております。昨年の発売以来の人気商品“GIOMICターボキャタライザー”をはじめ、現在人気急上昇中の“GIOMICアジャスタブルスタビロッド”などの情報もアップされておりますので是非一度ご覧下さいね。しかし正直、もう少し効果や機能が理解しやすいように、イラスト等も利用しながらのバージョンアップの必要性を感じておりますので、早い段階で実現出来るように引き続き進めてまいりますのでご期待下さい。

さて、本日、そんな“GIOMICブランド”でも最近人気の“GIOMICパフォーマンスブッシュ”の取付けを行いましたのでご紹介させて頂きます。

そもそもこの“ブッシュ”ですが、MINIのどの部分に装着するのかというと…サスペンションを構成している部品である“フロントロアアーム”を“メンバー”と固定するために用いられているものとなりますので、取付後は残念ながら外からでは全く確認できない位置になってしまいます。

では、何故そのような部分の部品を交換する必要があるのかという事が皆様の最も気になる部分だと思いますので、簡単に説明を致します。

ストラット方式でロアアームにΓ型(ガンマ型…形がガンマ記号に似ている為にそのように表される)を採用するBMW MINIでは、そのマウントを2点で行っています。一つは今回の“ゴムブッシュ”でもう一つは同じくメンバーへ固定される“ボールジョイント”です。車両をリフトアップし下側から見た場合、ロアアームの前側でマウントしているものが“ボールジョイント”でリア側で固定しているのが“ゴムブッシュ”といった配置になります。

サスペンションが運動する際には、ロアアームのマウントを軸に“上下運動”を行なうのですが、そのマウント精度がしばしば問題視されているのが事実です。特にエンジン動力やブレーキング制動力といった“前後運動”について“ブッシュ”がたわみ、トーイン変化を起こしてしまうのです。これは、ストリート常用域でも起こる症状で、加速時やブレーキング時に一瞬ハンドルが取られるような現象として現れますので、皆様の中にも心当たりのある方もいると思います。この現象が続くことにより、最悪の場合には“ブッシュ”が切れてしまうこともある程で、実はメーカーでの指定交換部品にもなっていす。

これら症状を改善するためには、マウントを強化し動きを規制する必要があるのですが、単純にマウントを固めるだけでは、耐久性やストリート走行における路面ギャップなどでの振動等や異音の原因となりますのであまりお勧めできません。また、先程にも書いたように規制したいのは、あくまでロアアームの“前後運動”に対する部分であり“上下運動”すなわち“ストローク方向”への動きについては、純正以上にスムーズに動かしてあげることが理想です。

そこで、私たちが考えたのが一般的ないわゆる“強化ブッシュ”のようにゴムの硬度を上げて動きを規制するのではなく、構造を変えて動きを規制するというものです。素材やゴムの硬度を変えるわけではないので振動や異音は皆無であるうえ耐久性にも優れ、ストローク時におけるフリクションを減らすことにも成功している為、高機能なサスペンションキット等を装着されている方には特にお勧めです。

装着後は、ハンドリング及びブレーキングでの剛性感が上がり、上質なドライビングフィーリングを得ることが可能となります。一見するとただのゴムの塊のようでもございますが、こうして見えない部分のチューニングこそバランスをとる上で重要なファクターとなると思います。

*GIOMIC製パフォーマンスブッシュ R56シリーズ用・R50シリーズ用 1台分 各14,700円 TAXin
*参考取付時間 約4.5時間

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