(この記事は2014/5/5に投稿された記事のアーカイブになります)
先日、新型F56の詳細なホイール計測を行いました。発表前の画像などを見た際に5穴だったので、単純にR60系と同様のPCD120/ハブ径φ72.5とばかり思い込んでいましたが、発表が近づくにつれてホイールとのサイズ感の違和感を感じ、画像からのサイズ割り出しなどを行なってみたところ…正確な数値は不明ながらもあきらかにPCD120ではないことを理解。BMW系の5穴でPCD120以外は初となるため、PSA系のPCD108を採用したか?などの様々憶測もあり、個人的にも今回の計測は楽しみにしてました。
ホイール計測といっても今後のホイール設計に関わる重要なデータとして記録するため、ホイール単体の計測だけでなく、いわゆる30度50度を含むフェンダーと出面のクリアランスや先日のブログでも厳しいと紹介したサスペンション側のクリアランスなど、あらゆるポイントで計測を行います。無論、ホイールの内側やブレーキシステム周辺のポイントも形状及び実測値を細かく計測しました。
で、気になる結果ですが、一部を紹介すると下記のとおりでした。
2014 BMW MINI F56 クーパーS MT
・純正ホイール 16inch×6.5J+54・PCD112/ハブ径φ66.5
・純正装着タイヤ 195/55R16
※純正センターキャップは形状こそR56系と同じに見えますが流用は出来なさそうです。
まさかのPCD112。
ちなみにこのサイズを採用するのはメルセデスですが、聞くところによると…こちらも新型車両の“BMW i3”と共通とのことで少し気持ちもスッキリしました。
画像にはありませんがハブナットも何だか変わってましたし、いちいちが進化しているので今後の製品開発には相当苦労しそうですが、それが逆に楽しみです。
こちらのモデリング画像(17inch/PCD112)は既に開発を進めている鍛造高機能ホイール“EX02R”のもの。今回の詳細計測データを落とし込み、試作サンプルの完成は7月上旬を予定しています。